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配当利回り約7%!!タバコ株の配当利回りを異次元にする投資概念

はーい、こんにちは~!!

ようやくお正月ボケが治ってきて、そろそろ今年の初投資を考えているかぶまくらですよ~!!

ニトリの会長の記事でも書いたが、2019年は2018年以上に円高+株安になる恐れがあるので、投資する銘柄に頭を悩ませている方も多いのではないだろうか。

ただ、投資をやっていると感覚がマヒしてくるのが、日本円も立派な資産なので、「株は値下がりする心配があるので不安」、という方は別に投資をせずに日本円で資産を保全しておくのも全然ありだと思う。

というか、もしかしたら2019年は投資しない方がよかったですね、という結果になる可能性もあるわけだから、抵抗があるのであれば様子見や配当再投資にとどめておくのが正しいのかもしれない。

それを言い出したら、もはや投資ブログではないかもしれないが、抵抗がある中で無理をして株を買って失敗してしまったら、後悔の度合いが半端ないと思うので、そういうスタンスもありだとは思う。

好きな時に投資が出来る、というのが個人投資家の特権なわけだからね。

さて、今回記事のタイトルになっているタバコ株だが、日米欧のタバコ企業の株価が下がりまくったおかげで、主要なタバコ銘柄の配当利回りがえげつないことになっている。

JTが5.8%、アルトリアが6.5%、BTIが8.2%、フィリップ・モリスが6.9%で、4銘柄の利回りを単純に平均化すると約7%もの高利回りとなる。

これは、明らかに異常事態だと思うのだが、一体なぜこんなことが起きているのだろうか?

2018年はタバコ銘柄にとっては本当に悲惨な年だった。

アルトリアとBTIに関しては、アメリカでFDAがメンソールタバコの規制を行うという報道を受けてから、株価がダダ下がりしてしまっている。

JTについては、国内葉巻タバコの販売量が鬼減りしているためダメ。そして、フィリップ・モリスについては日本での電子タバコの販売量が思ったほど振るわず、葉巻タバコの出荷量も減でダメ。

もう本当にバナナの叩き売り状態で、BTIなんかは直近の高値から50%OFFまで下がってしまっている。

しかし、確かにタバコ企業を取り巻く状況は悪化しまくっているが、果たしてここまで株価が売られまくるほど、本当に状況は悪いのだろうか?

先進国での喫煙者の減少や、メンソールタバコの規制、それから訴訟問題など、確かにタバコ銘柄を取り巻く事業環境は良好とは言い難い。

しかし、タバコ産業はすでに企業淘汰がほとんど完了していて、大きな設備投資も必要なく、一部の巨大企業が莫大な利益を寡占している状態だ。

そのため、タバコ企業の配当性向は高いが、いきなり減配になったりする心配はかなり低いように思う。

JTの場合は日本企業なので、利益が減少すれば余裕で減配するかもしれないが(それでも国がバックについているので、他の日本株よりかはマシ)、アルトリアやBTI、それからPMの場合は、減配すれば経営陣がクビになるので、意地でも配当を維持する可能性が高いだろう。

そのため、葉巻タバコの出荷量が減少したり、メンソールが規制されたり、そしてアナリストがレーティングを下げたりしたとしても、今後数年配当を受け取るという前提で投資するのであれば悪くない投資対象に思える。

いや、超がつくほどの高い配当利回りだけを見ると、非常に魅力的にさえ思える。

ただ、一点だけ引っかかる点がある。

それが、ESG投資という概念の存在だ。

ESG投資とは環境、社会、企業統治に配慮している企業を選んで行う投資のことで、それぞれの頭文字(environment、social、governance)を取ってESG投資という。

この投資概念は現在欧米の機関投資家の間で大流行しており、代表的なところでいうと全米最大の年金基金であるカルパースや、日本の年金を運用するGPIFなども最近はESG投資を採用し始めている。

このほかにも、世界各国の年金基金やヘッジファンドなども、最近ではESG投資を採用する傾向が強い。

要するに、巨大な運用資産を運用する期間投資家たちが、こぞって環境や社会に優しいESG投資に目を向け始めているのだ。

そしてタバコは、人々の健康に著しい害を及ぼすものとして、ESGの観点からするとアウトな投資対象とされている。

そのため、年金基金の中には、「我々はタバコ株に投資をしない」という方針を明確に掲げている団体もある。

また、そういった機関投資家たちがすでに保有しているタバコ株は、どんどん売りに出されている。

そう考えると、タバコ株には巨大な売り圧力がかかっており、ファンダメンタルズとはもはや無関係に株が売り込まれる事態となっている可能性が非常に高いと思う。

そうでなければ、ここまでタバコ株が売られることもないだろう。

さらに悪いのは、機関投資家たちの間でESG投資が広がっていくにつれ、市場にタバコ株の買い手がいなくなっていくことだ。

タバコ企業の時価総額は超が付くほど巨大なので、機関投資家たちが買い支えなければ、基本的には株価はダダ下がりだ。

そのため、現在タバコ企業の株価は全体的に下げ続けているのではないだろうか。

買い手がおらず、機関投資家たちが売り続ける株がどうなるかということについてだが、直近ではJリートがそのような環境にさらされていた。

毎月分配型の投資信託に対して、2017年に金融庁が注意喚起を行った結果、金融機関が積極的に販売することをやめてしまったため、Jリートの需要は著しく減退した。

また、毎月分配型の投資信託の問題点が露呈されてくるにしたがって、それらの商品のニーズも激減してしまった。おまけに、解約が相次いだせいで、多くのJリートが売りにだされてしまった。

そのため、「買い手がいない+売り手が増える」というタバコ株とよく似た状況となり、2017年はJリートにとって非常に厳しい年となってしまった。

決してファンダメンタルズが悪かったわけではない。いや、むしろ、おいら個人としてはJリートのファンダメンタルズは良好だと思っていた。

そのため、2017年にJリートを買ったわけだが、その理由としては日本は異常とも言える低金利なので、借入金によるレバレッジを効かせて不動産を買うJリートについては極めて有利な環境だったのと、日本の不動産市場はプチバブルと言ってもいい様相を見せていて、不動産価格はまだまだ上昇しそうだと思ったからだ。

こういうと結果論になってしまうが、恐らく、そのころに「価格は下がっていますが、Jリートの事業環境自体はどうでしょうか?」という質問をしたら、大体の投資家は「悪くはないでしょう」と答えたのではないだろうか。

あとは、買ったか買わなかったかだけの違いだろう。

その後、Jリートがどうなったかというと、現在は全体の価格が上昇傾向にある。

2018年に限って言えば、Jリートのパフォーマンスは日本株を上回っていた。

その理由は、そもそものファンダメンタルズが良好で、分配金が増え続けているJリートに魅力を感じた投資家が買いを入れ始めたからだ。

このJリートのような事例は、果たしてタバコ株の場合は当てはまるのだろうか?

おいらは、恐らくJリートのように、そもそもタバコ株のファンダメンタルズが世間一般で考えられているほど悪くはないように思う。

確かに喫煙者は減っているが、アルトリアグループの場合は大麻産業に先手を打って進出しているし、BTIについてはメンソールタバコが今すぐに規制されるわけではない、そしてPMやJTは新興国で売り上げを伸ばしていく可能性が非常に高い。

そして、何よりもタバコ株は非常に高配当なので、保有しておくだけで巨額のインカムゲインを投資家にプレゼントしてくれる。

そのため、このままの配当利回りで放置され続けるというのは、ちょっと考えづらい。

なので、いつかはJリートのように株価が上昇基調に転じると考えている。

ただ、低迷する期間については、Jリートを超える可能性があると思っている。なぜかというと、タバコ株とJリートでは市場規模が圧倒的に違うからだ。

アルトリアやPM、BTIが上場する米国株式市場は世界最大の株式市場なので、参加者の数が半端ではない。

一方で、Jリートの市場規模は比べものにならないほど小さい。

なので、参加者=買い手が少しでも戻ってくれば価格は下支えされるはずだが、タバコ株の場合は買い手が現れて下値を支えるほどの買い上げをみせるまでは、少し時間がかかると思うのだ。

その際には、莫大な額の金がタバコ株に注入される必要があるはずだからね。

さて、ここまで読んだ方で、「よっしゃ、かぶまくらが言うからタバコ株や」、という稀な方も中にはいらっしゃるかもしれない。

だが、もしもタバコ株を買うのであれば、ESG投資に関する情報を集めてみたり、書籍を一冊読んでからにしても遅くはないだろう。

いや、おいらも最近まで知らなかったんだが、ESG投資の勢いは絶対に嘗めちゃダメだね。

おいらが保有しているエクソンモービルもそうなんだが、半ESG投資的銘柄というのは、今後かなり苦しくなってくることは確実だと思う。

なんせ、ヘッジファンドとは違う年金基金などの長期保有をしてくれる巨大な株主を失ってしまうわけだから、株価が不安定になってしまうと思うし、何よりも買い手が市場から消えてしまうというのは相当痛い。

なので、半ESG的銘柄を保有するのであれば、よくよく自分の頭で考えてからにしたほうがいいだろう。

まあ、おいらは現状の価格からタバコ株は上昇すると考えているが、そういうファンダメンタルズとは関係はないが需給に著しく悪影響をもたらす投資概念が存在していて、そしてその概念は現在世界中に広がっているということは、覚えておいて損はないんじゃないだろうか。

となると、おいらが保有している石油株であるエクソンモービルもヤバいということになるのだが...。

だって、石油株はESG投資最大の敵クラスの位置づけだからね。

一方で、ヤバければヤバいほど、反転した時のうま味がありそうだとも思っている。

どっちやねん!という感じだが、半ESG投資については現状そんな風に考えている。

株で夢をかなえよう。

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