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高配当株の旅・かぶの大冒険チャイナモバイル編

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「あ、もしもし、かぶちゃん?」

久しぶりに聞く声。すこしかすんでいるハスキーボイス。電話をとった瞬間、すぐに誰だか分かったがあえて分からないふりをした。

「...どちら様ですか?」

「もう忘れちゃってるよね」

さみしそうな声だった。

「うそだよ、覚えてる。あけみだろ」

そう、あけみ。僕の元から去っていった女。

「覚えててくれたんだ」

あけみと僕が出会ったのは、当時頻繁に通っていた夜にお酒を飲むお店だった。女性と男性が会話を交わして楽しむいわゆるクラブというお店だ。そこで僕とあけみは客と店員の関係を超えた。あけみへの想いが抑えきれなくなり、僕の方から交際を申し込んだのだ。

彼女がOKしてくれ、僕たちの交際が始まった。彼女はとてもキレイで知的で、そして何よりも愛嬌があった。あけみは僕より10歳も年下だったが、そんなことは関係なかった。

僕はあけみを喜ばせるために色々なところに旅行に連れて行った。もちろん旅行代は全額僕が払った。あけみに経済的負担をかけたくなかったからだ。他にもブランド物を買ってあげたり、1食8万円のレストランに連れて行ってあげたりもした。生活費だって足りないというので50万円程度は渡してあげた。男として当然のことだ。

全ては彼女の笑顔のため。

だけど僕は彼女に指一本触れていなかった。

「あのね、私、かぶちゃんとは結婚してからそういうことはしたいの」

僕が手をつなごうとすると、恥ずかしそうにあけみはそう言った。僕はあけみの純真さに感動した。この人となら一生添い遂げられる。本気でそう思った。

だけど彼女は去っていった。原因はよくわからないが、「新車を買ってほしい」と言われたときにクレジットカードの限度額と貯金残高の関係で「すまない、今は買ってあげられない」と回答した次の日に彼女は音信不通となってしまった。

理由が分からず、お店にも電話をしたが彼女はすでに辞めてしまっており、ついにどこに行ってしまったのか分からなかった。

「ごめんね、かぶちゃんに長い間連絡が取れなくて」

「...」

「お母さんが病気になっちゃって実家に帰ってたの。お金のことも色々あってね、かぶちゃんには迷惑かけられないと思って連絡はとらないようにしてたの」

そうだったのか、僕が知らない間にそんなことがあったのか。さぞかし大変だったろうに。そんなことも知らずに僕は...。もしもそのことを知っていたら少しでも力になれたのに。後悔が波のように重なり僕の心に打ち上げてくる。

「それでね、相談があるの」

相談、もちろん僕が相談に乗れることならなんでも乗る。

「あの、ね」

「なんだ、早く言えよ」

「うん、お母さんの入院でちょっとお金が必要で100万円くらい貸して欲しいの」

電話の向こうで彼女の声が震えているのがよくわかる。つらかったろうに。

僕はゆっくりと息を吸い込んでこう答えた。

「うそついてんじゃねーぞおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!」

さすがに目が覚めていた。

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通信事業の魅力

今では考えられないことだが、ひと昔前まではスマホも携帯電話も存在しておらず、電話といえば家庭用の電話機しかなかった。

おいらも中学生くらいまでは友達に電話するときはダイヤル式の黒電話で電話をしていた。ギャグだと思う方もいるかもしれないが、貧乏だったおいらの家の電話機は本当に黒電話だったのだ。

それが今ではどうだ。もうスマホなしでは人々の暮らしは成り立たないレベルまできている。スマホで買い物も出来るし、テレビだって見れるし、買い物だって出来る。何ならスマホさえあれば生活が成り立ってしまう。

そんなスマホだが、それを支えているのはNTTやKDDI、ソフトバンクなどの通信会社だ。通信会社が飛ばしてくれる電波がなければスマホはただの小さいコンピューターだ。電波によって電波網に接続されることで、初めて人々の生活インフラとして機能する。

そう考えるとスマホがすごいのではなく、電波を飛ばしている通信会社がすごいのだということになる。もしも通信会社が電波を飛ばしていなければ、冒頭のようにあけみが僕に電話をかけてくることもなかったはずだ。

NTTやKDDI(ソフトバックは投資会社なので除く)は日本株の中では3パーセント超と高い配当利回りを誇っている。これは通信会社というのは毎年加入者から継続して安定した利益を確保できるので、その分株主にも配当金として分配出来る率が高いからだ。

今の世の中スマホがないと生活が成り立たないので、家賃や公共料金と同じくらい携帯代の支払い優先度は高いと思われる。だから必然的に安定した収益を上げられるという構造だ。

米国企業ではベライゾンコミュニケーション、AT&Tなどの通信企業も高配当で、配当利回りは4~6%程度と日本の通信企業を超えている。

しかしながら成長性にはかけるので、大きな株価の上昇は見込めないという特徴がある。淡々と配当金をもらうような感じのタイプの銘柄だ。

しかし、2020年から徐々にスマホ電波の規格である5Gへの移行が始まる予定なので、その移行に合わせて通信会社は利益を拡大する見込みが高いのではないかとおいらは思っている。

4G、5Gというのは通信規格の名称で、GというのはGeneration=世代を意味する。つまり、4Gというのは携帯用電波規格の第4世代というわけだ。

4Gではスマホで快適にネットにつないでSNSを行ったり、様々なアプリをダウンロードしたりして楽しむ範囲まで全く問題なく対応できる。しかし、今後IoTの発展により物と物がネットで接続される時代がやってくると4Gでは対応しきれなくなるので、現在各社で5Gの研究が急ピッチで進められている。

5Gが普及すれば自動運転車のコントロールも理論上可能で、現在NTTドコモ等が研究を行っている。

色々調べていて通信会社で高配当な株はないかとSBI証券のスクリーニング機能を使って探していたら、中々面白そうな会社を発見した。

発見したといっても世界最大規模の通信会社なのだが。

高配当な通信企業・チャイナ・モバイル

チャイナ・モバイル(中国移動:ティッカーCHL)は、中国本土で事業を行っている通信会社でその事業規模は世界最大級。アメリカのベライゾンコミュニケーションやAT&Tと肩を並べる巨大企業だ。

中国本土の事業がメインで、携帯電話契約者週の約60%程度のシェアを誇っている。その契約者数は約8億6千万人と桁違いだ。

以前、中国という国は広大な分ネット環境の拡大が遅れるかと思われていたが日本以上にあっという間に広がっていった。今では日本など余裕で抜かれてしまい、中国はアメリカに匹敵するほどのIT国家となってしまった。

電気自動車の普及についても実は中国は日本の何十歩も先をいっているというのをテレビ番組で見たことがある。町の小さな工場が自分のところで電気自動車を組み上げて走らせている様子を放送していたので衝撃を受けた覚えがある。

仕事で接する機会があるので思うのだが、中国人は日本人よりもはるかに自己主張が強く、そして合理的に動く民族性があると思う。そういう人たちが集まっている国だから便利なものは当然どんどん受け入れていこうという風になる。

だから、IOT=物とインターネットの接続も恐らく日本よりかは中国のほうが圧倒的に早いスピードで進んでいくとおいらは思っている。そうすると5Gの普及も日本よりかはるかに早く進むだろう。

はじめは5G電波発信のための設備投資がいるかもしれないが、チャイナモバイルは長年の内部留保で自己資金を積み上げており、そこは問題ない。そして5Gの普及とともにある程度の利用料金設定を行っていけば今後も安定的な利益が見込めるだろうし、それはある程度間違いのない見込みだと思う。

なぜなら、中国でもすでにスマホは生活に必要不可欠なインフラとなっているからだ。だから例えば中国で不動産バブルが崩壊して株が暴落したとしても、チャイナモバイルの事業基盤が揺らぐことは考えにくいと思う。

また、かなりの現金を内部留保しているので今後の株主還元も期待できる。事実、2017年には特別配当を実施しており、今後も自社株買いなどの株主還元が期待できると考えるのが自然だろう。

そんなチャイナモバイルだが、NY市場での株価は47ドル、PERは約9倍、PERは1.25倍程度と割安な水準である。そして配当利回りは6%超とかなり高い。

おいら的には投資先候補に加えておいてもいいかな、と思う銘柄だ。直近の株価はだいぶ下がっているので、買って放置しとくという感じだろうか。

ちなみに中国で働いている友人から聞いた話だが、中国本土の不動産バブルがやばいと言われているが、体感値としては今すぐに崩壊するほどのヤバさではないそうだ。

2015年に70ドル超の高値をつけてから、現在は47ドルまで値を下げているので投資するには悪くないタイミングとおいらは思っております。

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