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泥舟投資を行ってはいませんか?

この船は確実に沈んでいく。船を構成する朽ち果てた木は、容易に水の浸入をゆるしてしまい、船はゆっくりと暗い水底へと沈んでいく。まさに泥船と同じ。湖面に浮いた瞬間、沈没が約束されている。

株にもこういうことがよくある。買った瞬間はピカピカの豪華クルーザーだったと思っていた株が、実は泥船だったという事実。

もしも泥船に乗っていることに気が付いたら、速やかに損切りをしないといけない。泥の船にずっと乗っていることは死を受け入れることと同じなのだから。

 損切りはつらいよ

損切り。書いて文字のごとく、損を切り捨てること。つまり損害を確定させることを指す言葉だ。投資本にはよく、「損切りルールを明確にせよ」等と書いてあるが、あれは容易に出来ることではない。

なぜならお金持ちになるために一生懸命自分で選んで買った株を損切りするということは、己の知性を否定し、自分自身を全面的に否定することに他ならないからだ。そのため、損切り出来ずに泥船に乗り続け、株式市場から退場していく戦士が後を絶たない。

だけどおいらもその気持ちは痛いほど分かる。おいらは今米国株を含めて13銘柄に分散投資しているが、その中に買値からつるべ落としのように下落しているクソ株がひとつある。だけどおいらは損切り出来ない。

なぜならおいらは自己否定が大嫌いな愚か者だからだ。実は、おいらは自分を天才だと思っている。本気を出せばエンゼルスの大谷選手のように160kmの速球も投げれるし、ホームランだって打てる。そして音楽的センスも天才的だ。本気を出せばミリオンセラーを記録するような楽曲をばんばん作ることだって出来る。そんなおいらがやる投資だから失敗するわけが無い。

どうですか、聞いてて痛いやつだと思ったでしょ?「だったらさっさと仕事やめて独立して億万長者なれやこの妄想チキンサラリーマンが!!」とか思ったでしょ。おいらも書いてて少し冷静になりました。明日にでも病院に行こうと思います。

だけど、投資で損を抱えている状態の人は、おいらと同じように自己否定が出来ないのだと思う。自分が損をしている事実を受けれられない。そして株価はどんどん下落していき、損失はどんどん膨らんでいく。そして損失が最大化したところでついにあきらめて損切りをし、株式市場から去っていく。

そうならないようにするにはどうしたらいいのか?

必ず分散投資をしよう

株式投資で大きな損失を出して市場から退場しないようにするためには、分散投資をすることを必ず心がけなくてはいけない。投資の格言に「卵は一つのかごに盛ってはいけない」という金言があるが、あれは大マジだ。

分散投資は一発特大ホームランで大金持ちはあまり望めない投資方法だが、大損も中々しにくい投資方法だ。よく、「この銘柄に集中投資して大金持ちになりました」という記事を投資本やネットなどで見かけたりするが、あれはよほどの強運かセンスに恵まれていないと再現はむつかしい投資法だと思う。

もしも集中投資で皆がお金持ちになれるのなら、世の中の人のほとんどが株式投資をやっているはずだ。だけど個人の金融資産における株の割合は10%程度だ。それも一部の人に偏っている。

集中投資がなぜリスクが高いかというと、あてが外れた場合の損失が大きくなりすぎるからだ。

あなたがもしも100万円を1銘柄に集中投資したとする。そしてあてがはずれて50%マイナスとなれば損失は50万円だ。つまりあなたの手元には50万円しか残らない。

・100万円×(1-0.5)=50万円

しかし、100万円を5銘柄に投資し、その中の1銘柄が50%マイナス、2銘柄が20%のプラス、もう1銘柄が30%のプラス、もう1銘柄が±0だったとすると、最終的に4%のプラス。つまり4万円が手に入る。

・100万円÷5=20万円

①20万円×(1-0.5)=10万円

②20万円×(1+0.2)=24万円

③20万円×(1+0.2)=24万円

④20万円×(1+0.3)=26万円

⑤20万円×1=20万円

①+②+③+④+⑤=104万円

いかがでしょうか。分散投資は一発逆転大富豪は難しいが、大損はしにくく、地味だが勝つ確率の高い投資方法だということが分かるだろう。

投資は攻めより防御のほうが大切とよく言われているが、まったくその通りだと思う。すこしづつでも利益を積み上げていけば、小さな利益が別の小さな利益を呼び、そして積み重なって大きな利益となる。

しかし、防御をおこたってリスクの高い取引を行っていると失敗したときに大きな損失を被ることになる。一度成功したとしても、同じような取引を繰り返していればいずれは大損失を被ることは明白だ。

どちらを選ぶかは完全に個人の自由なのだが、おいらは分散投資をしたほうが結果的にはお金が増えると考えている。

おいらの考える分散投資のメリット

以下に分散投資についてのおいらが考えるメリットをいくつか挙げてみる。

1.損切りをしなくていい

まず一つ目はよほどのことが無い限り、損切りをしなくていいというメリットがある。株価が下がるのには色々な要因があって、単に業績が悪くなった、不正会計をやらかした、金融危機がやってきた等色々ある。

しかし、株価が下がったとしても本来的な企業価値が変わるわけではないので、将来的にその企業が利益を増幅させる可能性が高いと判断している場合は別に損切りをする必要はない。分散投資をしていれば一つの銘柄がその時損失を出していたとしても、他の銘柄がカバーしてくれるので株価の回復をゆっくり待つことが出来る。

2.配当金がいっぱいもらえる

株というのは保有していると配当金がもらえる。2~3%程度と大きな金額ではないが、これが意外と馬鹿にできないし、定期的にお金がもらえるというのは非常に気分がよい。

少ない銘柄に投資していると、株下が下がると心が凹んでですぐに株を売却しがちだが、複数の銘柄に分散していると一つの銘柄が下がったとしてもダメージが少ないため、保有し続けることが出来る。そしてその結果、配当金を継続的に受け取ることが出来る。

最終的に株を保有し続けることが出来れば、どこかで株価が回復して配当金分と合わせて大きくプラスとなることもある。

3.株価をあまり見なくなる。

おいらは10銘柄以上に投資を行っているが、数が多くなってくると一つ一つの銘柄の値動きを確認するのがめんどくさくなってくる。実はこれが一番のメリットではないかとおいらは考えている。

とういのも、あまり頻繁に値動きを追っているとついつい小さな利益で売却したりということをしてしまうからだ。株を売却すると源泉徴収で国に税金を巻き上げられ、なおかつ手数料も発生してしまう。

しかし、株価をあまり見ていなければいつの間にか企業が生み出す利益が増幅し、結果的に株価も上昇しているというケースがよくある。

まとめ

誰もがお金を増やす目的で資産運用を始めるはずだ。だけどお金というのは恐ろしいもので、少しうまい儲け話があるとつい人は耳を傾けてしまう。

そして、月の給料の何倍ものお金をリスクの高い取引につぎこんでしまい、結果大損をする。

これは人のことを言っているではなく、以前FXで大損をぶっこいたおいら自身のお話だ。

すぐにお金持ちになれる、というワードは非常に魅力的だが、一度冷静になって考えてほしい。それがもしも本当なら、世界中の人が大金持ちになっているはずだ。

しかし、自分の周りを見渡してみてお金持ちがどれくらいいるのかを確認してみればそれが間違っていることに気が付くだろう。牛丼屋で暗い目をしながら、大もりをかきこんでいるサラリーマン(おいら)を見てもそれは分かるだろう。

それに比べて分散投資は地味だが確実に金持ちになれる可能性が高い投資法であり、なおかつ経験を積めば積むほど成功の確率を高める投資方法だとおいらは思っている。

投資は完全に個人責任なので、どの投資方法を選ぶかは個人の自由だしそれが投資の面白いところだ。

だけどどうせやるなら長く楽しめて確実な方法を選ぶべきだとおいらは思っている。

暗い目をして牛丼並を胃袋にかきこんでいる全ての同志たちへ

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